老いを生き、病も生きて、死をも生きる
デイサービスの利用者様から、お借りした本でした。
本の前半は、岡田玲一郎さんが書いています。
大きなテーマは、自分の生き方、死に方は「わたしに決めさせて」と感じました。
延命しない選択。
なかなかそれを実行できない現状と、それをどう実際にできる様にするかのお話し。
後半は上田真弓さんが書いておられます。
大学卒業後の交通事故で頸椎損傷となった上田さん。
胸から下の感覚を失い、車椅子で自立した生活を目指し、今では医療ソーシャルワーカーとして働いているのだそうです。
そんな上田真弓さんの経験談と、医療、福祉サービスのあり方について書かれていました。
読み応えがありました。
両親に支えられ、今は両親を敬う上田さんの生き方には感動しました。
死ぬまで生きる。
自分がよく口にする言葉です。
自分の職場であるデイサービスの利用者様はよくこう口にします。
「わたしは何時まで生きるべきかね?」
その言葉への自分の応えが、死ぬまで生きる、なのです。
死ぬまで生きるのだから、それは言い換えてみれば今日、明日死んでしまうかも知れないということでもあります。
死ぬまで生きるために。
今を生きることの大切さを改めて考えさせてもらいました。